朝晩は、ずいぶんと涼しい風が吹くようになってきました。
たいていの心療内科・精神科が、そうなっていると思いますが、当院も予約制です。
予約の日にいらっしゃらない場合、失念されていて、改めて予約を入れられる方も多いのですが、そのまま来なくなられる患者さんもおられます。
①調子が良くなって、通う必要がなくなった
→この場合なら、よかったです。
②イマイチだったので、他院に通うことにした
→診療がイマイチだったのは大変申し訳なく思いますが、もっと合うクリニックと出会えておられるのでしたら、それはそれでよかったと思います。
③調子が悪すぎて、行くことができなかった
→この場合は心配です。もし、当院からお近い場所であれば、場合によっては往診も可能かもしれませんし、電話でご状況を伺い、相談していただくのも良いかもしれません。
④一度予約に行けなかったので、次に行きづらくなった
→病歴をうかがっていると、通院をやめた理由で、意外と多いのがこのパターンです。
この場合は、どうぞ遠慮せずに、また来ていただきたいと思います。
人は、相手の考えを何らか推測しながら生活しているものですが、うつや不安に陥りやすいパターンとして、相手の考えの推測の誤りがあります。
つまり、
「行かなかったので、医師が気分を害したのではないか」
「行かなかったので、医師がいい加減な患者と思っているのではないか」
などと、考えて行けなくなるという方がいます。
そう考えるお気持ちも理解できますが、実際は、医師サイドからすると、間隔があいても、来ていただけると、安心しますし、予約を無断キャンセルされたことについて、何とも思っていないものです。
診察室での、患者さんと医師の関係において、患者さんの対人関係のパターンが繰り返されることがあります。つまり、④パターンの方は、生活上でも同じように対人関係が継続しないことがあります。
思い切って、パターンを変えて来ていただくこと自体が、治療的な意味を持っています。
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