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吉本ばななさんのnote、毒親について

  • Kaori Higashide
  • 7月14日
  • 読了時間: 2分

精神科を訪れる人の中には、「うつ」「不安」「対人緊張」などの症状が表面にはあるけれど、根っこのところに、親との葛藤、幼少期からの愛着の問題を抱えていることがあります。

「毒親」は、いろんなバージョンがあります。身体的虐待やネグレクトはもちろんですが、お前はダメだと否定し続ける親、いい子でなければ受け入れない親、愛情の名のもとに過干渉すぎる親、自分の愚痴を聞かせ続けるような親子逆転の関係を強いる親、兄弟姉妹で比較をする親、些細なことで感情を爆発させる親・・などなど。

子どもは本来、何もしなくても、手ばなしに愛され大事にされることで、「自分は大事な存在だ」「安心できる場所がある」と認識し、大人になって外の世界で自分らしく過ごせます。

親との関係で、そういった安心感がなかった場合、自己肯定感や他者への信頼感がうまく育まれません。その結果、すぐに自分を責めて落ち込む人、過剰適応で自分を二の次にしてしまう人、他の人の言動を悪意を捉える人など、人生の様々な部分に影響が出てきます。なぜ自分は、どこに行ってもこんなに生きづらいのだろうと苦しんでいる人がいます。


吉本ばななさんが、noteの有料記事で、家族の話を書いておられます。

ばななさんの小説を初めて読んだのは、高校の時、「TUGUMI」でした。綺麗な装丁の文庫本を教室で開き、あまりに清冽な物語を、一気に読みました。それから他の小説も読み、生きる意味を何度も問われたように感じました。

記事の内容は書けませんが、高名な作家であるばななさんが、覚悟を持って家族のことを書かざるを得ないことに、胸がつまる思いがしました。


たいていの「毒親」は、親自身の親も不適切な養育であったり、親自身が発達障害や他の精神疾患を抱えていたりします。大人になった毒親育ちの人が、なるほどそれでだったのかと親自身を理解して腑に落ちることもあります。でも、無理をして親を理解しようとしなくてもいいのではないかと思います。逃げても捨てても自由です。大切なことは、それでも今日まで、生き延びてきた自分自身を、両腕で抱きしめてねぎらえることだと思います。


精神科や心理カウンセリングは、何かを与える場所ではなく、その人自身が持っているものを、そっと促すような場所だと思っています。今までに会った患者さんそれぞれ、生き方も考え方も違いますが、みんなすごい人だと、そして興味深い人だと、いつも思っています。

お花

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