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Kaori Higashide

マインドフルネス

本人以外には分かりにくいことですが、不安やうつで辛い思いをされている人の頭の中は、心配事やネガティブな考えで、ぐるぐるしています。

真面目な人ほど、浮かんできた考えを、考えなくてはと思い込みがちですが、結果として、眠れなくなったり、気分の落ち込みが続いたり、不安で行動にうつせなくなったりしてしまいます。

問題を見つけて解決する、問題解決志向のアプローチでうまくいくこともありますが、人は往々にして、解決しない問題を抱えています。

マインドフルネスは、対策や答えを探そうとせず、過去や未来にとらわれない、「今、ここ、あるがまま」に気づく本来の心の働きを指します。

なかでも、マインドフルネス瞑想は、意識的に、こういった「頭の中が忙しくない=悩んでいない」状態を作り出し、本来の健康的な心を取り戻すための方法の一つです。

瞑想!何だか怪しい!と思われた方もいるかもしれませんが、マインドフルネスストレス低減法として、医学的な実証がされている方法です。


やり方はさまざまありますが、基本は楽な姿勢で、ゆっくりした呼吸で行います。その時に、体の感覚、例えば呼吸でふくらむお腹や鼻の穴を抜ける空気などに意識を向けます。

その時に、雑念(あれ嫌だったな、あれしなきゃ)が浮かんだ時は、「今、考えが浮かんだな」とそのまま受け止めて、再び体の感覚に意識を向けます。

繰り返し行っていくうちに、上手になっていき、悩みにとらわれすぎず、今をシンプルに考えられるようになって来ます。

おすすめは、マインドフルネスな散歩です。歩きながら、体の五感(空が青い、風が涼しい、足の裏に地面が当たっている、呼吸がゆったりしているなど)に意識を向けます。運動の効果も合わせて、おすすめです。

薬物療法でも、不安や抑うつによるぐるぐるした思考はある程度軽減されます。病状によってそれは必要なことですが、自分が行動して得た心の働きの変化は、より大きなものだと思います。


横浜ベイブリッジ




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