ストレングスモデルは、患者さんの在りたい自分の実現に向けて、持っている長所や強み(=ストレングス)を活かした支援をする考え方です。
ストレングスモデルは、福祉の領域からはじまり、精神医療の分野にも広がりました。
医療では、一般的に、患者さんが「健康・健常」から損なわれいてる部分に着目し、そこを治すことを目標とします。
つらい症状をよくするために、このような問題解決型の方法も大事です。
しかし、精神疾患は、年単位の経過で慢性的に経過し、精神障害とともに生活していくことがあります。
そのため、問題ばかりに注目していると、本人の本来もつ回復する力がそがれてしまうことがあります。
ストレングスは、個人の今持っている長所だけではなく、もう少し幅広い意味を持ちます。
例えば、
①性格・・我慢強い、相手の気持ちを大事にする、人なつこい
②才能/技能・・ギターが弾ける、記憶がいい、字が綺麗
③環境面・・家の周りに店が多い、ペットがいる、話せる相談員の人がいる
④関心/願望・・雑貨屋さんで仕事がしたい、温泉に行きたい
など、地域の環境や、これからしたいことも含まれます。
ストレングスモデルは、支援のありかたの考え方ですが、患者さん自身も自分のストレングスを知ることは、大事なことだと思います。
自分のことを考えると、ついつい、以前や他の人と比べてできなくなったことが浮かぶかもしれません。でも、今の自分に、必ずストレングスはあります。
あなたのストレングスは何でしょうか。
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