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認知症
認知症は、脳の機能低下により、物忘れなどの症状が生じて、日常生活に支障をきたす病気です。アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症が代表的な疾患です。
それぞれの種類によって、特徴的な症状は異なりますが、認知症一般として、「中核症状」と言われる、物忘れ、段取りなどができなくなる、時間や場所が分からなくなるといった症状に加えて、「周辺症状」と言われる不安、抑うつ、妄想、暴言、徘徊といった心理・行動の問題を伴うことがあります。これらの周辺症状がはげしい場合、ご本人もですが、家族など周りの人も、とても辛い思いをすることがあります。現時点では、認知症を治す治療薬はなく、症状の進行をゆっくりにする薬や心理・行動の問題への対症療法としての薬を調整します。
認知症の方のいわゆる問題行動と呼ばれるものは、その背景を探ってみると、たいていは何らかの理由があります。そのため、家族など周囲の人が、認知症の方の世界を理解して、ケアの方法を見直すことが大切です。それによって、安心して過ごせることで、周辺症状がよくなることがあります。
そして、大事なことは、共倒れにならないように、ケアをしている周りの人自身が心身の健康を保てる状況にあることです。相手の人を大事にするあまり、介護をする人が自分自身のことを後回しにしていると、お互いに笑顔で過ごせなくなってきます。認知症の方も、介護をしている方も、孤立しないために、介護保険サービスなど、みんなで支える制度を積極的に利用してください。
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