​不安症群

 全般性不安症では、社会生活や日常生活の様々なことに不安が次々につのり、生活上の支障が出る病気です。不安の他にも、疲れやすくなったり、集中できなくなったり、自律神経の働きが乱れたりといった他の症状も伴います。

 パニック症では、乗り物や特定の状況などで、突然の動悸や息切れなどの不安発作が起こります。その時に、このまま死んでしまうのではないかという強い恐怖を伴うことがあります。そして、また発作が起きたらどうしようと不安になって、その状況を避けることもあります。

 社交不安症では、人前で話すといった、注目を浴びる場面などで、強い不安や動悸や吐き気などが見られます。そして、会議や発表といった苦手な状況を回避することで、生活への支障が生じます。

 本来、不安という感情は、動物が危険な状態を回避して生存するために、必要なこころの働きです。しかし、不安症群では、その働きが過剰になり、警報機が誤作動で鳴っているような状態になっています。薬物療法で症状を緩和しながら、認知行動療法で、悪循環のメカニズムを理解したり、自分に合うリラックスする方法を探したり、苦手な環境に段階的に挑戦することで、支障のない生活を目指すことができます。