神戸に行ってきました。
日本在宅医療連合学会大会の、パネルディスカッション「様々な困難を抱え社会的に孤立する者に対して確実にアプローチするアウトリーチ~地域共生社会におけるセーフティネットを目指して~」で、「支援を拒むひきこもりの人へのアウトリーチ~行政のアウトリーチ支援事業の経験から」というお話をさせていただきました。
ひきこもりは病名ではなく、状況は色々です。何らかのきっかけで、つながりを失って、孤立されている方に、地域共生社会として、誰が何をできるか。他の先生方のお話から、たくさんのヒントをいただきました。
ところで、社交不安障害という精神疾患があります。
注目が集まる場などで、「失敗したらどうしよう」と不安と緊張が高まり、動悸や息苦しさ、発汗などが出現し、そのことで、必要な場面を避けるようになり、仕事や生活に支障が出ます。
軽度のものを含めると、かなりの方に「あがり症」はあるかもしれません。
私も、大学生くらいから、その傾向があり、人前で字を書いたり、発表をしたりが、とても苦痛で、医師になってからも避けていました。
精神保健福祉センターの仕事になってから、研修講師などの仕事が多くなって、それが暴露療法になったことと、認知療法の考え方を知ったことで、以前よりは、「なんとかなるだろう」という感覚を持てるようになりました。
今日は、想像より多くの方が参加されていて、精神科の分野ではないことから、途中から息が苦しくなり、まずいかな、と思いましたが、何とかお話したいことは伝えられたと思います。出来は100点ではありませんが、お話をいただいて、チャレンジしてよかったと思います。
コロナ禍でもあり、感染にできる限りの注意をしながらの、学会のみのトンボ帰りでしたが、瀬戸内育ちとして、瀬戸内海の、風も波もなくただただキラキラと水面が輝く海を見て、嬉しくなりました。
それから、セミの声。東日本はミンミンゼミが多く、ミーンミンミンと鳴いていますが、西日本はクマゼミが多く、シャーシャーシャーと鳴いています。久しぶりに聞いて、夏だなと思いました。